脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『主君「押込」の構造〜近世大名と家臣団』

ヌコニュース 【政治】中国、東シナ海ガス田を合意破り掘削 中国側は監視を「妨害行為だ」と逆抗議
【捕鯨問題】「豪州とNZはシーシェパード船の入港を認めるな。さもなくば“テロ共犯者”である」と日本側が主張…豪SMH紙:黒マッチョニュース
 いい加減特亜とその他の国とで露骨に対応変えるのやめませんか?これじゃあダブルスタンダードのそしりは免れませんよ。もっとも単に食い意地張ってるだけな気もしますが。


 大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくです。


SRWZ進捗

  • 2周目第50話「ヒトの心、テンシの夢」クリア。トップエース:セツコ=オハラ@バルゴラ・グローリー。

怒るなら聞かなきゃいいじゃないのよ なんなのよ

押込
 江戸時代の刑罰の一つ。門を閉じて内外の往来を差止めること。中世には押籠と書いた。同様の刑罰に閉門・逼塞・遠慮・戸〆などがある。(『岩波日本史辞典』より引用)

 日本の前時代的主従関係が諸外国とは一線を画す理由の一つ「主君押込」。主が家臣団の意向を無視した場合は家臣団によって強制隠居させられる。御家騒動の典型例として、時代劇などでも頻出のイメージ先行なこの慣行を、豊富な史料で実証的に解き明かした労作。事例研究に力が入れられすぎて、全体が逆に不明瞭になってしまっている気がするのが残念ですが、学術書にしては読みやすい文章と、手に汗握る改革派専制君主守旧派宿老連との虚々実々の駆け引きに引き込まれること間違いないので、史学に覚えのある方は読み物としても楽しめるのではないでしょうか。
 内容的に印象深かったのは、主君押込の被害者がほぼ例外なく傍系相続か他家からの養子であること。後援会が二世を重宝する理由がよく分かります。なんだかんだ言っても、血は水より濃いんですね。

昔がどうのこうの気にするのよ男は関係ないじゃないのよ今さら

 暴君の非道な独裁を防ぐための、被雇用者の積極的抵抗の形態と言えば聞こえのいい物ですが、実質的には外部から招聘された改革の旗手を「合法的」に潰すための抵抗勢力大義名分になってしまってはいないでしょうか。現在もこの慣行は脈々と息づき、各所で改革もままならず根ぐされしてゆくウドの大木的組織が多く見られます。独裁を許さず、外圧抜きでは本質的改革が不可能な日本的組織。先例遵守も結構ですが、このご時勢首脳陣には、後醍醐天皇の「朕の新儀はのちの先例」の気概を持って旧弊打破に励んでもらいたいものです。

ゆずれない夏

ゆずれない夏

帰ってきた今日の一行知識

上杉鷹山も主君押込の対象になったことがある

 幸い未遂で終わったようですが、それに代表される守旧派の抵抗で改革が一度は頓挫しています。後世に名君と謳われる彼の改革が実を結ぶのは隠居して前藩主の子治広に家督を譲ってから。改革派外部役員の悲哀を感じます。