居眠りしている議員の姿をブログに掲載された茨城県議会、傍聴規則を改正して締め出しへ - GIGAZINE
晒し上げ。番記者にだけ鼻薬嗅がせてればいい時代は終わりました。
麻生太郎を筆頭に、与謝野馨・小池百合子・石原伸晃・石破茂・山本一太・棚橋泰文と百花繚乱玉石混淆の乱立模様の自民党総裁選。祭りはこうでなければ盛り上がりません。どっかの民主党も少しは見習ってほしいものです。
- 作者: 楠戸義昭
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漲るこの勇気を少しでもいいからあの場所へと遠く空響かせ
佐久間盛政
天文二十二(1553)〜天正十一('83)年。通称:修理。自称:玄蕃允。織田信長*1の臣。盛次*2の長男。豪勇を以って知られた武将。北陸征討戦に功があり、のち柴田勝家*3に仕え加賀国尾山城主。越中の河田長親*4の加賀侵攻を防ぎ。1582本能寺の変後、石動山衆徒の反乱を鎮圧した。'83賤ヶ岳合戦で豊臣方の中川清秀*5を討ったが、やがて捕えられ京都で斬られた。(『戦国人名事典』より引用)
賤ヶ岳のA級戦犯佐久間盛政を主人公にした小説と伝記の中間の読み物。いかにも民間地方学者といった風情の作者のたどたどしくも大仰な文体が非常に微笑ましく、真面目に何度も推敲して書いたんだろうなってのが伝わってきて自然と笑みがこぼれてきます。
そんな何様だ。ってな上から目線の感想はさておいて、本題の佐久間盛政伝の感想。正直、上記の通り独断と暴走で勝家の敗北を決定付けた愚鈍な猪武者ってのが、パブリックイメージだったので、彼を稀代の英雄豪傑と位置づける視点は新鮮でした。しかし、織田家中随一の猛将と持ち上げるのはさすがにやりすぎでないでしょうか。とまれ、きっちり地元の史料に丁寧に当たって、マイナー武将の実像を浮かび上がらせている労作なのには間違いないので、直江兼続だの立花宗茂だのの有名所に飽いた病膏肓に入った重病人の方にお勧めです。
ひとりの力が無限の彼方まで
さすがに数十年いや江戸時代から数えて数百年間もブームが続けば、ネタも切れてくるようです。実在や伝記すら定かでないマイナー武将の発掘も楽しいですが、ここらで一度太平記の英雄豪傑にスポット当ててみるのもいいのではないでしょうか。南北朝の動乱期はともかく、観応の擾乱期にはまだまだ沢山氏素性もしっかりしたタレントが埋もれてますよ。山師の方はぜひ一度この鉱脈を掘ってくださいまし。今ならまだハードルも低いですぜ。
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*1:尾張・美濃の戦国大名。右大臣。父信秀、母土田御前。第六天魔王を自称し、中世秩序を完膚なきまでに破壊。近世への道を開く。
*2:犬山城主。父盛重。従兄に佐久間信盛。当初織田信行に仕えるも、離反し信長派に転身。各地で武功を上げるも勝竜寺城の戦いで戦死。
*3:北ノ庄城主。修理亮。妻にお市の方。父勝義。通称:「瓶割り柴田」。織田四天王が一。対信行時代より信長を支え続けた宿老として重きを成す。本能寺の変後神戸信孝と組んで、清洲会議で主導権を握った羽柴秀吉に対抗するも賤ヶ岳の戦いで敗死。
*5:茨木城主。父重清。摂津の独立勢力として荒木村重と行動を共にするも村重謀反後は織田信長に臣従。本能寺の変後山崎の戦いで大功を挙げ、来るべき羽柴政権での重用が期待されるも、賤ヶ岳の戦いで戦死。