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世界平和なんて案外簡単なのかもしれません。
秋風涼しい季節になってまいりました。結局今年も水着着んかったな。
- 作者:児島 襄
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貴様の全人生に完全Hard Touch
満洲国
日本帝国主義者により1932満洲に作られた半植民地国家。満州事変が起こるや、軍部は東北四省に名目上の自治政府を樹立させて、自己の支配下に置いたが、'32.3自治指導部の監督の下に、各省長が集って東北行政委員会が開かれ、'32.3.1建国宣言を発した。当時なお民心は張学良*1を去らなかったので、これに対して清朝廃帝溥儀*2を元首として執政とし、更に'34帝政を布き満州帝国が成立した。日本は'32.9日満議定書に調印して独立を承認したが、独立は名のみで、関東軍司令官が駐満大使を兼任して万事を監督し、政治の実権を握る総務庁長官と国務院の八部(日本の省にあたる)の次長とには日本人が就任した。軍備としては日満議定書に日本軍の永久駐屯が定められ、他に自国の軍隊があって'39皆兵制が布かれ、日本の対ソ戦の基地たる位置を与えられた。更に南満州鉄道及び満州中央銀行を経済の中枢とし、日本資本による満州重工業開発会社を設立、満州を日本の軍需工場化した。また日本国内の矛盾を緩和するため'40までに100万人に上る移民が行われ、農業における米・綿などの専売制度もまた人民の生活を困窮させた。文化面ではファッショ的な協和会なる組織があり、民衆の文化生活を統制し、特に一切の新聞・通信は弘報協会によって厳重な統制を受けた。このように満洲国は日本の大陸政策により作り上げられ、'45日本の敗戦と共に消滅した。(『改訂増補 日本史辞典』より引用)
溥儀の長春動座から天照大神の新京分祀までを描く本巻の主人公は「ラストエンペラー」愛新覚羅溥儀。清朝復辟を念願とする彼と、飽くまで自身のコントロール下の傀儡国家建設が目的の関東軍との虚々実々の駆け引きは必見。そこに、空気を読まず五族協和・王道楽土の理想をぶち上げる石原莞爾に張作霖の遺命に従い抵抗を続ける馬占山が乱入してしっちゃかめっちゃか。完全に蚊帳の外の日本政府や国民党が哀れを誘います。混乱とか泥沼とかのカオスを愛する野次馬にはこんな面白い見世物はありません。中国侵略の基地だの東亜共栄の理想の体現だののイデオロギーの色眼鏡を取り去って無責任におもしろがりましょう。