脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

大野製材とTrust You Foreverと大院君について

http://blogreport.labs.goo.ne.jp/

燃〜えよドラゴンズ〜。特徴のない中の下。自分の立場がよく表れています。ってか40歳て。


 今年は盆に帰れそうにないので前倒しで帰省。早速ちょうどやってた花火大会に家族で参加。色気が一切なかったのが非常に不満ですが、きっちり堪能できました。やっぱり地元はいいなー。

強がりもわがままも弱さも涙もひとつ残らず君を受け止めよう

大野製材

君がいた物語 - 脱積読宣言

有限会社大野製材
住所:千葉県印旛郡印旛村岩戸1118
HPはこちら

 姫路の辺りにも大野製材所というのがあって、Google先生によればそちらの方が有名だそうです。以上書くことのないので、以下省略。

アレゴリーとシンボル―図像の東西交渉史 (ヴァールブルクコレクション)

アレゴリーとシンボル―図像の東西交渉史 (ヴァールブルクコレクション)

束の間の安らぎも

Trust You Forever - 脱積読宣言

Trust You ForeverTVアニメ『機動武闘伝Gガンダム』2ndオープニング主題歌。
唄:鵜島仁文*1、作詞曲:鵜島仁文、編曲:鵜島仁文岸利至*2
初出:『Trust You Forever/Beat The Wall』(1994.11.3)
収録:『Trust You Forever/Beat The Wall』、『機動武闘伝Gガンダム GUNDAM FIGHT-ROUND 4』、『ガンダム シングルズヒストリー?』
歌詞はこちら

 みんな大好きGガンダムの後期OP。固有名詞を一切出さずに「強敵と書いて親友と読む」Gガンダムの世界観を余すことなく表した名曲。90年代後半に思春期を過ごした私にとってはフェイバリットアニソンの一つです。
 個人的な思い出語りしますと、当時中一だった私はそろそろアニメ=子供のものの既成概念に捉われ始めており、Gガンダムや続けてやっていたカクレンジャーをこそこそ隠れて見ていたのですが、ある日遂に妹に見つかってしまいました。それから暫くは恥ずかしくて見てなかったのですが、ある日同級生との雑談の中で、みんなまだ見ているということを知り、以降は妹と一緒に仲良く視聴*3していました。その休止期間*4が折悪しく秋口の改変期で、いきなり変わっていたOPで出てきた見知らぬ主人公機にえらく驚かされました。あのギアナ高地の血戦から何がどうなってこんなのどかなロボットプロレスになったんだ?とつまらぬ見栄で見逃した自分を責めたことが思い出されます。
 閑話休題。束の間の安らぎ=色恋沙汰も振り切って、男の友情に生きるドモンというか世間一般の大きなオトコノコの鈍感さを歌った当曲。エンディングの「君の中の永遠」で歌い上げられた不器用で真っ直ぐな愛しき人への想いと好対照を成しています。告白すればこの両曲は今でも個人的な人生の指針です。どうせ小器用に生きれないなら、いっそドモン位愚直に生きてみたいもんですね。

Trust You Forever/Beat The ウエル

Trust You Forever/Beat The ウエル

大院君

明成皇后その愛と死 - 脱積読宣言

大院君 Tae-wun-goon
嘉慶二十五(1820)〜光武二(‘98)年。朝鮮の政治家。本名:李昰応。通称:「興宣大院君」。高宗*5の父。
 1843興宣君に封じられる。’63哲宗*6の死後高宗が即位すると、その摂政となる。封建的中央集権を強化し、政治を刷新しようとした。安東金氏の勢道政治を終らせ、新しい人材登用、封建的群雄割拠を成していた書院の撤廃、税制改革、官吏の不正取締りなどに努めた。また、徹底した鎖国攘夷政策を取り、’66アメリカ船「シャーマン号」とフランス艦隊の侵攻を、’71アメリカ艦隊の侵攻を撃退、全国に反侵略の石碑を立て、朝鮮の独立を守って資本主義の侵略に反対する民族運動の糸口を開いた。しかし彼の政策は反動的な封建的支配の強化、立て直しに終始し、人民の不満が高まり、’73閔氏(王后閔妃*7の一族)に政権を奪われた。(『コンサイス人名事典 外国編』より引用)

 満身創痍の末期李氏朝鮮に手術を強行して結果的に亡国を招いた悲劇の国父。閔妃の影に隠れて今一つ存在感に乏しい彼の人生を略述。

 南延君*8の四男*9として生をを受けた李昰応。折りしも世は外戚安東金氏の勢道政治が横行しており、そんなご時勢に無駄飯位の王族にまともなポストや人生が待っているわけもなく、彼は遊侠の徒と交わり無為無頼の青年時代を過ごしていました。そんな彼の人生が一変するのは同治二(1863)年。安東金氏の専横に嫌気のさした憲宗の母神貞王后の鶴の一声で、彼の息子の李煕が国王に即位し、昰応は大院君と呼ばれるようになり、わが子高宗の摂政として強権を手にしました。
 安東金氏には何の恩もなく、長年の在野の有志との交友で人材にも事欠かなかった大院君は、世に満ちていた嫌金氏の空気に後押しされ、一大改革をを断行します。腐儒者の巣窟と成り果てた書院を廃止し、賄賂の横行する政治システムを刷新し、苛斂誅求に苦しむ小作農を解放するなど、停滞感漂う王朝末期の朝鮮に一陣の新風を吹き込みます。しかし、諫言するものもない独裁者が善政を布ける訳もなし、数々の失政で朝鮮を窮地に追い込みます。キリスト教徒大弾圧で欧米を、頑固な鎖国政策で日本を、既得権益の破壊で両班を、景福宮の造営に伴う大増税で民衆を敵に回し、孤立無援に陥った大院君、彼にとどめを刺したのは皮肉にも彼自身の擁立した高宗正夫人閔妃*10でした。
 癸酉政変で失脚した大院君一派は旧来の縁を頼って清の援助の下、打倒閔妃に暗躍しますが、ことごとく失敗。終には性急に閔妃排斥を狙う日本公使三浦梧楼と組み、乙未事変閔妃を暗殺し、実権を奪取します。しかし、三国干渉でナイーブになっている伊藤陸奥コンビ率いる日本本国がそんな暴挙を承認するはずもなくあっさり頓挫。失意のままこの世を去ったのでした。

興宣大院君と閔妃―朝鮮王朝最近世史 (1967年)

興宣大院君と閔妃―朝鮮王朝最近世史 (1967年)

 

そう誰か傷つけても君の笑顔だけは譲れない

 稀代の名宰相小泉純一郎の生み出した束の間の安らぎも早破れ、大野製材のような中小企業には非常に厳しい冬の時代が続いています。やはり大院君のような性急な改革は失敗する運命にあるのでしょうか。流石に今の日本が李氏朝鮮末期のような惨状だとは思いたくないのですがね。

君の中の永遠

君の中の永遠

帰ってきた今日の一行知識

ゴッドガンダムアメリカでの呼称はバーニングガンダム*11
シャイニングの後継機がバーニング。実に分かりやすく統一感のあるいいネーミングだとは思いますが、「G」って何を表すことになってんだろ*12

*1:代表作:「紙飛行機」(歌手)、「永遠の扉」「蜃気楼」(作曲)他。

*2:Abingdon boys schoolリーダー。代表作:「天使のラブソング」「Nephilim」(作曲)、「BACK TO THE GROUND」(編曲)他。

*3:最終話の気まずいこと気まずいこと。

*4:第23話「宿命の闘い!ドモン対デビルガンダム」〜第27話「頑張れドモン!友に捧げた大勝利」

*5:大韓帝国初代皇帝。諱は煕。字は命福。父大院君、母驪興府大夫人閔氏、養父孝明世子。妻に閔妃。大院君・閔妃・開化派それぞれの傀儡として激動の李氏朝鮮末期を生きた。

*6:李氏朝鮮第25代国王。諱は昪。父全渓大院君、母龍城府大夫人廉氏。外戚勢力安東金氏に実権を掌握され、腐敗の極みの勢道政治の横行を招く。

*7:明成皇后。父閔致禄。子に純宗。大院君一派や開化派、日本軍と対抗するため、順に日本・清・ロシアに接近し、結果的に朝鮮半島を外国勢力の草刈場にする。乙未事変により暗殺。

*8:先々代英宗の曾孫。

*9:当代の哲宗の又従兄弟。

*10:妻閔氏の推薦。当初は非常に良好な関係を維持していたものの、貴人李尚宮の産んだ高宗長男完和君の扱いを巡って決裂。

*11:「ゴッド」呼称が宗教問題になりかねないための処置。同様にデビルガンダムもダークガンダムに。多分爆熱ゴッドフィンガーのエフェクトが炎に見えるのがネーミングの由来でしょう。

*12:マイケル富岡と内山君でやってた事前プロモーション番組でミスリーディングしてたみたいに、「ガンダム・オブ・ザ・ガンダムズ」の略か