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麻生さんでほぼ決定だった頃の浮ついた空気が涙を誘います。福田じゃネタにならないよぉ。
世界が生まれ変わった日から早6年。後世の歴史家はこの時代をなんと語るのでしょうか。
- 作者: 今谷明
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
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冷めた傍観者もきっと罪になる
嘉吉の乱
1441赤松満祐*1が将軍足利義教*2を謀殺し、自らも敗死した事件。義教の守護大名抑圧策に身の危険を感じた満祐は、’41.6.24関東平定の祝賀と称して義教を自邸に招いて暗殺。本国播磨に下るが、幕府軍の攻撃を受け’41.9自刃。(『岩波日本史辞典』より引用)
嘉吉の土一揆
1441に起きた徳政一揆。「土民数万」と言われる大規模なもので、この年、嘉吉の乱があり、支配者が交代したことを口実に蜂起した。「鳥羽・吉祥院以下、中道より東一揆・・・二三千人」が東寺に籠るなど、地域的纏まりを持ったいくつかの一揆が、京周辺の神社・仏閣に籠って京都を包囲し、洛中の酒屋・土倉など高利貸を攻めて、借書の破棄や質物の取返しを行い、幕府に徳政令を出させた。(『岩波日本史辞典』より引用)
室町時代の終わりの始まり。結城合戦の平定に始まり、嘉吉の乱による悪御所義教の横死を経て、畠山持国煽動する一揆が京都を襲い徳政を勝ち取った嘉吉の土一揆に至った。激動の永享十三・嘉吉元(1441)年の社会の諸相を活写した名著。一応学術書の端くれなので、大学で国史齧ってないと付いて行くのは正直厳しいかも知れませんが。勉強してて良かったと思えるだけの面白さは十分保証できます。蔭涼軒真蘂とか大乗院尋尊とか聞いてすぐ誰か分かるようなら是非ご一読を。
この今谷明氏は学問の体裁を崩さぬままストーリーを紡げる稀有の人材です。勉強不足な人への説明が一切行われないという致命的な欠陥こそありますが、諸出版社の方はもう少し人口に膾炙させる努力をして欲しいものです。こまめな脚注つけるだけで大分とっつきやすくなると思うんですが。