脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『と学会年鑑 ORANGE』

その頃、首相経験者たちは - おきらくごくらく! 〜新事記〜
隠居生活満喫ちう。今日も日本は平和です。


 独立記念日!!!

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そんな時も同じ空の下で過ごしてる

 毎年恒例トンデモ本大賞を纏めた本。綺羅星の如き執筆陣の描く煌くトンデモの世界を堪能あれ。


 主力の離脱に古参の耄碌、新人の不甲斐なさで世代交代失敗と書くと、どこの暗黒期の球団か、といった感じですが、我等がと学会も往時の肩で風切る勢いとは無縁のこじんまりとまとまったマイナー集団と化してしまっている感が否めません。作者によって出来がピンキリなのは今に始まったこっちゃ無いですが、最近の地盤沈下は少し深刻な気がします。エースたる山本弘唐沢俊一も忙しいのか、非常に淡白なものしか書いてませんし。昔の輝きを知る者としては「あの素晴らしい日々よもう一度」と祈らざるを得ません。

 さて悪口だけで終らすのも芸がないので、琴線に触れた物件をいくつか。

  • 『昭和模範慰問文』・・・先の大戦中に内地の女子供が嫌というほど書かされた慰問文の文例集。今の挨拶文例集と同じで、心にも無い文章をでっち上げるにはテンプレートが必要不可欠な模様です。個人的にツボに来たのは、宛て先の注意点。「支那で戦う兵隊さん」ばかりでなく、「満州の兵隊さん」にも書いてあげて下さいという一説。今一影の薄い対ソ警戒部隊の悲哀が感じられます。
  • 広辞苑の女』・・・個人的に大好きなサイトThe 男爵ディーノ架神恭介氏作成のAVビデオ。フェチビデオ界の雄アロマ企画を丁寧にパロった作品。広辞苑を読むことがエロいという設定が非常にシュールで、何処かSF的な高尚さすら感じさせます。

未来につないでく信号は愛のメッセージ

 トンデモという言葉が世に出て早十数年、ノンケの人にまで浸透しきったこの単語ですが、作成者の意図を離れ疑似科学全般を指す用語として広く用いられています。日本語の語彙がまた一つ豊かになったことは誠に喜ばしい事ですが、この単語が出来たことにより、世の科学を信用できる「通常の科学」と胡散臭い「トンデモ科学」とに安易に二分割してしまう風潮の出来してしまった感が否めません。ある程度の体裁が整っているかどうかでトンデモか否かを判別するのではなく、きちんと内容を吟味し、それが信用に値するかどうかを自分の目で見極める事が肝要だと思われます。どんな酔っ払いの戯言にも一片の真実が含まれているのと同じく、どんなに高尚で立派な論理にも一抹の欺瞞は混じっているものなのですから。

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