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書道部の皆さん朗報です。これで邪魔な紙ゴミ・墨ヨゴレからおさらば!
枕が思いつきませんです。
今宵の御題は「今日誘拐の容疑者になってて警察が家に来た」「総裁選」「衆道+三島由紀夫」脈絡って美味しいの?
甘い毒に誘われ 熱い罪を犯して
今日誘拐の容疑者になってて警察が家に来た
ブログちゃんねる:今日誘拐犯の容疑者になってて警察が家に来た
これのこと。
衝撃的なタイトルとタイトルと乖離した状況での導入で人の興味をがっちり確保。読みやすい文章で承・転を無難にこなし、文章の着地点をある一点へと誘導しておいて、最後は全てを裏切る大どんでん返しのアンチクライマックス。あとのフォローを全て放棄して収集を他人のコメントに一任する掲示板という媒体を120%活用した構成には溢れる才能のきらめきを感じさせます。
純文学の重厚さとは程遠いですが、間違いなく文章構成のお手本とすべき名文です。たまにこういう鬼才がまぎれてるから2chは侮れません。いつの日かこんな文章が書けるようになりたいなっと。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/06/14
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総裁選
おまえが消えて喜ぶ者に お前のオールを任せるな - 脱積読宣言
総裁公選
自由民主党の総裁を党内の選挙によって選ぶ手続き。基本的には党所属国会議員を有権者とする選挙で総裁を選出する方法を指すが、詳細は自民党の党則と総裁公選規定に定められている。自由党と民主党が合同して自民党が結成するに際して、当時の首相である鳩山一郎*1を新党の総裁に推す民主党に対して数の上で有利と判断した総裁選出の方法である。公選の方法として当初は党所属国会議員と党の都道府県支部連合会ごとに選出された2名の代議員によって総裁を選出する方法がとられた。しかし、総裁選出にあたり熾烈な派閥抗争やそれに伴う目に余る買収が横行したことなどの反省から、1977まず党員や党友を有権者とする総裁候補決定選挙(予備選挙)を実施して候補者を一定数に絞り(現行規定*2では3名)、それらの候補者につき所属国会議員による総裁決定選挙(本選挙)を行って、総裁を選出するという手続きに改められた。【現在の制度では、予備選が廃され、党員票と国会議員票をトータルした一元選挙となっている。】(『政治学大事典』より引用。【】内は管理人追記。)
野党の弱体の所為で、内閣総理大臣選出とほぼ同義な自民党総裁選。今年の九月に圧勝したはずの安倍総裁ですが、早くも能力不足を露呈し、次の総裁選に向けての策動が始まりつつあります。このまま民主党の自爆回路が作動しなければ、次の総裁選は来年夏にも行われるでしょう。気が早いですが、その展望をしてみようかと思います。当初は歴史を回顧するつもりだったのがややこしすぎて匙を投げたってのは内緒です。
優勝候補筆頭は福田康夫*3。最大派閥町村派からの擁立はほぼ確実。前回の雌伏が吉とでるか凶とでるか。父親譲りの負けそうな戦は絶対やらない性格は健在で、この人の場合は勝つか負けるかではなく、出るか出ないかが争点でしょう。
対抗は一部で熱狂的人気の麻生太郎*4外務大臣。麻生派立ち上げで戦闘準備万全。リベンジなるか。管理人の一押し。
何がしたいのか今一分からんのが武部勤*5。小泉チルドレンを糾合して新派閥立ち上げ。我こそが小泉の正統後継者とかいいだして話をややこしくしそうな雰囲気。
誰が見てももう終わってるのに本人だけは頑張ってるのが加藤紘一*6。野中と組んでの妙な動きが非常に気になります。
前回の主役の一人谷垣禎一*7は次回は蚊帳の外か。福田や加藤が出てしまうと前回みたいなマスコミの前面支援は期待すべくもなく。他の華のある面々に比べると埋没しそうな予感。
以上、かなり適当な来年夏の総裁選展望でした。今度しっかり時間とって、総裁選の歴史勉強してみよっと。
- 作者: 大下英治
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衆道+三島由紀夫
三島由紀夫
大正十四(1925)〜昭和四十五('70)年。戦後の小説家・劇作家。東京出身。本名:平岡公威。東大法学部卒。学習院中等科在学中から小説を書き、1944処女短編集『花ざかりの森』を出版。戦後、川端康成*8の推薦で「煙草」「岬にての物語」などを発表。「仮面の告白」「愛の渇き」などで戦後文壇に作家的地位を得た。以後小説・戯曲・評論を通じて様々な実験を行い美的探究を続けた。'53「禁色」を経て「潮騒」「金閣寺」や戯曲集『近代能楽集』においてその方法論が見事に開花した。文学以外でもボディービルや剣道の練習、映画出演、自衛隊への体験入隊などで話題をまいた。'68〈楯の会〉を結成、'70同会の学生と、東京市ヶ谷の自衛隊東部方面総監部に乗り込み、自衛隊の決起を促したが果たせず、割腹自殺した。その美学を完成させるために絶対者(天皇)が必要だとした主張と共に、死の行為は大きな波紋を及ぼした。(『コンサイス日本人名事典 改訂版』より引用)
日本の誇る文豪三島由紀夫。『仮面の告白』や『禁色』などでも分かるとおり彼は筋金入りのナルシスト兼男色家です。今回はその過激さで遺族から訴えられて回収命令すら出された問題本『三島由紀夫〜剣と寒紅』を定本に、三島由紀夫の男色の実例を紹介します。
作者福島次郎と三島の関係は、昭和二十六('51)年五月元から男色傾向のあった次郎が『禁色』に描かれた同性愛者のサロン「ルドン」の場所を尋ねに三島邸をおとなうことに始まります。折も折三島は『禁色』の主人公南悠一のモデル「悠ちゃん」にこっぴどくふられたばかりだったため、次郎に一目惚れしてしまった模様です。結局その関係は夏八月には破局を迎えますが、その間の描写は微に入り細を穿ち、遺族が激怒したのも無理はありません。元文学少年の確かな筆力で主人の異常性癖を暴露されるのだからやってられません。しかも、結婚は偽装結婚だったとまで示唆されているので流石に憐れに思えてきます。他にも母倭文重の由紀夫の溺愛ぶりも伺え、稀代の変態三島由紀夫誕生の背景を垣間見ることが出来ます。ハードコアな描写に耐性のある方は是非ご一読をオススメします。三島文学の深淵を理解する確かな手助けになるはずです。
- 作者: 福島次郎
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愛する意味を探して誰も傷つくの
三島由紀夫が自決してまで訴えた自衛隊の地位向上も、ようやく防衛庁の省への昇格という形で報われようとしています。これは総裁選から三ヶ月で早くも無能を露呈した安倍内閣の数少ない功績の一つと讃えていいでしょう。これで、お婆ちゃんを送って行っただけなのに誘拐犯の容疑者になって警察が来てしまうような、理不尽な自衛隊へのいちゃもん付けがなくなれば幸いです。
三島が割腹した時脳裏をよぎったのは恐らく自身を嘲った自衛官への失望でも、憂国の士として果てる満足でもなく、腹中を貫く刃の冷たさと迸る血潮の熱さがもたらすエクスタシーであったのではないでしょうか。彼の悠遠な美学は憂国や衆道の一語で理解してしまうのはもったいなさ過ぎます。文学とはいつからそんなにお上品でひ弱なものになってしまったのでしょうか。狂気も破倫も全て飲み込む懐の深さを取り戻して欲しいものです。
今日の一行知識
オスカー=ワイルドが男色の容疑で裁判にかけられた時、証拠として提出されたラブレターに対して、「誰があんなブオトコに懸想するものか」と反論したのが証拠とされて有罪となった。
「じゃあ美少年なら口説くのか」との返しに窮したみたいですね。口は災いの元、黙秘権は偉大です。
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