脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

政党について

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060920-00000006-yom-pol
出来レースとはいえ、お疲れ様でした。

 安倍氏勝利。予想通りの面白味のない結末でしたが、得票率が7割を切るなど、下馬評ほどの楽勝ではなかったようです。この調子で、来夏の参院選は大丈夫なのでしょうか。ライバルとなる他政党を分析してみたいと思います。分かりやすく言えばネタ切れです。

運命の矢を 弓につがえ 十字架 我が身に背負いて

自由民主党

1955年11月15日結成。初代総裁鳩山一郎*1
衆議院294人、参議院112人
現総裁:安倍晋三*2
 勢力を伸ばし続ける社会党に対抗するため、保守合同を旗印に自由党民主党が合併して誕生。以来現在まで、90年代前半の一時期を除いて、政権担当与党であり続けた日本の顔。

 先代小泉の下での大粛清により、中曽根宮沢橋本野中田中亀井らの旧弊は一掃したものの、未だ古賀青木ら守旧派も隠然たる勢力を保っており、若年の安倍が指導力を発揮できるか不安。

民主党

1996年9月17日結成。初代代表菅直人*3(政務)、鳩山由紀夫*4(党務)
衆議院113、参議院83
現代表:小沢一郎*5

 自社さ政権下で、自民との連衡を良しとしない社さの一部議員が離反し結成。薬害エイズで名を上げた菅を看板に、鳩山が実権を握る形式。その後、政局の度に旧新進党系議員を吸収して肥大化。二大政党制の一角に成長する。しかし、現在は先夏の衆院戦での大敗で影響力を失いつつあり、結局社会党の二の舞ではとの声も。

 世代交代の波に一人抗う勇者。ここだけ十年前に時計の針が巻き戻っています。ただ、岡田・前原が築き上げた若者世代からの支持を一切顧みず飽くまで労組と心中しようという断乎たる態度は評価に値する。
 事情通によると、自身の自爆により自民党の相対的評価を高めるための別働隊との説もあり。

公明党

1964年11月17日公明政治連盟より改称。初代委員長原島宏治*6
衆議院31、参議院24
現代表:神崎武法*7(今月末で勇退予定)

 '64年政教一致による政権奪取を標榜し、党勢拡大につとめる。'70代に入り、創価学会への風当たりが強まり、拡大傾向も頭打ちになると、組織を分離し、政教分離を建前にした、物言う少数野党へと方針を転換。'90年代初頭の政界再編以降は、強力な地盤をバーターに与党にすりよる傾向が強い。

 創価創価による創価のための政党。自民一人勝ちの影の立役者。農村部の衰退で地盤がぐらぐらの自民を影で下支えしており、無視し得る存在ではなくなっている。池田の絶対のカリスマを背景に強引な折伏を続けていた頃より、二代目三代目への静かな拡散や芸能界支配による批判の封殺などで、遥かに危険な存在となりつつある。池田大作死後の混乱をどう乗り切るかが目下の課題。
 得意技:「靖国参拝政教分離の原則に反している」

日本共産党

1922年7月15日結成(当初は非合法政党)。初代委員長堺利彦*8
衆議院9、参議院9
現委員長:志位和夫*9

 沿革は冗談抜きにまとめるだけで論文が書けそうな位の研究があるので、
省略。

 闘う政党の面影は今いずこ。自衛隊はおろか天皇制すら黙認するその態度は過激派好事家共に悪評紛々。是非赤色武力革命の初志を貫徹していただきたいものです。怖いもの知らずのその態度で、地方の腐敗の是正には八面六臂の大活躍。正直まだ一番期待できる野党です。

社会民主党

1996年1月19日結成。初代党首村山富市*10
衆議院7、参議院6
現党首:福島瑞穂*11

 自社さ政権のごたごたで右派に逃げられた社会党左派が改称。野党第一党の座を民主に奪われ、新世紀に入ってからは、頼みの金主席様にすら見捨てられ、青息吐息。一時、田嶋女史を迎え、ジェンダーフリー党に活路を見出すも、現在は田嶋女史にすら見捨てられ、完全に迷走中。彼等の明日はどっちだ。

 土井たか子・辻本清美・福島瑞穂と良くも悪くも女性議員の目立つ党。日本で今一女性首相待望論が出てこないのは多分、ここ社民の責任。そりゃあ党を挙げて、「メンドリの鳴く家は滅ぶ」の格言を証明してりゃあ、そうもなるわな。

国民新党

2005年8月17日結成。初代代表綿貫民輔*12
衆議院4、参議院4
現代表綿貫民輔

 小泉の郵政解散に反対する亀井一派が長老綿貫を担いで結党。しかし、時流を読めぬ無能な政治家連に追い風の吹くはずもなく、現在ど派手に迷走中。

 亀井兄弟・柏村武昭*13と広島出身の有力有名議員連を擁する為、広島東部では存在感を見せるも、全国区にはほど遠く、一時は小泉と覇権を争った男の末路としては哀れの極み。ここは一つ亀井郁夫*14氏を担いで、広島市長でも狙ったらいかがですか。応援しますよ。

新党日本

2005年8月21日結成。初代代表田中康夫*15
衆議院1、参議院1
現代表田中康夫

 結党の背景は国民新党とほぼ同じ。ただ、この期に及んで、バブルの亡霊を担ぎ出す卓越した政治的センスからは目を放せません。

 こんな超泡沫政党に思い入れも書くこともないので、省略。来夏の参院選での投票行動には、長野県民並の理性を期待したいものです。

自由連合

1994年12月結成。初代代表徳田虎雄*16
衆議院1
現代表徳田毅*17

 保守系無所属議員の為の政治団体フロムファイブに合流したり、自由の会や新党自由と名前を変えたりと、'90年代後半の糞ややこしい小政党乱立の元凶の一つ。

 らしいです。てゆーかこんな政党あるのしらなんだ。

新党大地

2005年8月18日結成。初代代表鈴木宗男*18
衆議院1
現代表鈴木宗男

 憎まれっ子世にはばかる。怪人ムネオ不死鳥の如く復活。にしても、有罪確定したらこの党どうするんだろ。異常な人気の娘の成人待ちかなあ。

 TVにいじってもらえば、若年層の浮動票を取れると読むと、ヨゴレや色物扱いも辞さずテレビにでたおす。その政治的嗅覚は、そこらのかっこつけの政治家もどきとは一線を画します。日露外交を牛耳ったその手腕は伊達でもフロックでもなかったようです。個人的にはこういう清濁あわせ飲むって言うか、腹ん中真っ黒など悪党は大好きなので応援してます。

そうぞう

2005年12月17日結成。初代代表下地幹郎*19
衆議院1
現代表:下地幹郎
 

 政治団体そうぞう(せいじだんたい - )は、日本の保守系政治団体沖縄県を拠点に活動している。

衆議院議員下地幹郎が代表を務め、沖縄県内の市町村議会議員らで構成されていた「政策集団そうぞう」を改組する形で2005年12月27日に設立。同日付で沖縄県選挙管理委員会政治団体として届け出た。

政治団体」を冠してはいるが、地方議会に多数の所属議員を持つなど地域政党としての規模は新党大地よりも大きい。

以上wikiからコピペ。


沖縄社会大衆党

1950頃結成。初代委員長不明
参議院1
現委員長:喜納昌春*20

沖縄社会大衆党 - Wikipedia

黙示録の最終章 神々の黄昏のとき始まる

 以上を踏まえて今後の政局展望。来夏の参院選で、順当に民主が票を伸ばし、安倍が引責辞任。満を持して出陣の福田と、ネットでの絶大な人気を背景にした麻生との一気打ち。が妥当な予想でしょうか。
 尤も、民主の壮絶な自爆で、自民が済し崩し的に大勝。安倍政権は長期安定飛行へ。っていう限りなくツマラン未来もくっきりはっきり見えるのですが。特に隠し砦の三悪人小沢・鳩山・菅のポスターを見ると特に。

 えーと、一応今の日本て二大政党制ですよね。分析すればするほど、自民(with公明)の一党独裁のビジョンしかみえないんですが。やはり、'90年代の細川・羽田・村山の極悪三連コンボが、日本の民主化にトドメの一撃をくれてしまったようです。やはり日本人には「政府=お上」であり続けるのでしょうか。個人的にはそれはそれで構わない気がせんでもありません。ただせめて、小泉ほどのタレントは欲張りすぎでしょうが、せめて麻生タン位の見栄えの首相のレベルは維持して欲しいものです。「海部・宮沢・細川・羽田・村山・橋本・小渕・森」のような「世界で一番カッコ悪い首相コンテスト」常連な時代はもう二度と味わいたくありません。

参考文献

日本政党史辞典―一八六八年~一九八九年

日本政党史辞典―一八六八年~一九八九年

今日の一行知識

当サイトの名前の由来は田中康夫の「脱ダム宣言」ではなく上杉隆上杉聡*21の『脱・ゴーマニズム宣言
言うまでもありませんが、どちらにも欠片の思い入れもありません。語呂が良かったので採用しただけです。因みに対案は「迷えぬ仔羊の徒然読書日記」と「Mr.deepのthe PAPER back view」偉いぞ去年の俺、よくぞ違うの思いついた。


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*1:第52〜4代内閣総理大臣。父和夫(衆議院議長)、母春子、母の父渡辺努(信州松本藩士)、妻薫。反吉田派のハト派の領袖として、岸信介緒方竹虎石橋湛山らと自民党を結党。鳩山邦夫・由紀夫兄弟の祖父。

*2:第三次小泉改造内閣官房長官。父安倍晋太郎、母洋子、母の父岸信介、妻昭恵、岳父松崎昭雄(森永製菓社長)。父の無念を背に遂に総裁の座についたプリンス。宿敵福田の影響を排除し、長期政権を樹立できるか。

*3:第一次橋本内閣厚生大臣。父寿雄、妻伸子。薬害エイズ問題で一気に名を上げた政界のプリンス。本人はパフォーマンスが得意なつもりらしいが、空回りの仕方が半端でないので、熱心なウォッチャーも多数。因みに安全宣言代わりの当該食品の一気食いを定着させたのも彼。センセーショナルな登場といい、穏やかな物腰といい安倍と被るところ大。安倍氏には彼のような転落人生は歩んで欲しくないものです。

*4:細川内閣官房副長官。父威一郎(福田内閣外務大臣)、母安子、母の父石橋正二郎ブリヂストン創業者)、妻幸(タカラヅカ。芸名、若みゆき)。民主党の女性への不人気の元凶。「顔がキモいから嫌い」とは私の母の談。

*5:第2次中曽根第二次改造内閣自治大臣。父佐重喜(吉田茂の側近で大臣を歴任)、母みち、妻和子、岳父福田正(新潟のゼネコン福田組会長)。権謀術数・集合離散の天才。永遠のNo2。'90年代頭の政界再編時に自ら立たなかったのがけちの付き始め。以降は彼が動く度、自民党が強くなるという疫病神に。

*6:参議院議員。公明政治連盟及び公明党の設立に尽力するも、心労が祟ったか、結党直後の年末に急死。

*7:細川内閣郵政大臣。「そうはイカンザキ」

*8:万朝報、平民新聞日本社会党共産党宣言など戦前の左派の活動にことごとく一枚噛んでる超偉人。穏健派だったので、人気知名度は今ひとつ。

*9:衆議院議員。父明義(船橋市議会議員)。ソフトな共産党を象徴するようなソフトな物腰で人気?

*10:第81代内閣総理大臣阪神淡路大震災での対応のまずさに、今に残る禍根の村山談話に、と「失われた10年」の中でもトップクラスの逸材。現在の右傾傾向の端緒は正に彼に求めることができるであろう。

*11:参議院議員。素敵発言の多い社民のマドンナ。しかし、「日本のジャンヌダルク」のキャッチコピーは真面目にフランスに謝るべきだと思う。

*12:衆議院議長。父佐民(日本自由党幹事)、母かず。郵政族の長老。小泉の粛清により自民を離脱。新党を興すも今一目立たず。実家は楠木氏に連なる名家の神社。

*13:党には参加せず

*14:静香の兄。前世紀末、付属以外総崩れだった広島の公立教育を立て直した功労者。

*15:長野県知事。父博正(信州大学教授)。日本を駄目にした作家選手権を開催すれば、大江健三郎と熾烈な首位争いを行うであろう奸物。脱ダム宣言やガラス張りの知事室などで一世を風靡するも、結局最後は県民に石もて追われる始末。ざまーみろ。

*16:衆議院議員。特殊医療法人徳洲会理事長

*17:衆議院議員。父虎雄。'05年父虎雄より自由連合禅譲される

*18:第二次橋本改造内閣北海道・沖縄開発庁長官。

*19:衆議院議員。父米一(平良市長)。公明党との連合を不服として自民党を離党。

*20:沖縄県会議員

*21:素で間違えてました。上杉隆氏は田中真紀子石原慎太郎の取材で有名なフリージャーナリストで、上杉聡氏は部落史研究家です。関係者各位にはご迷惑おかけしました。