『平壌ハイ』

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これであなたも、アイキャンフライ

　久しぶりの通常更新。とは言え、相変わらずの無計画で、読みかけのが山積みモードなので、昨日立ち寄った古本屋で厄払いに買った、露骨に読みやすそうな本を。無理せずまったりのんびりいきましょー。

平壌ハイ

目の前にはミサイルの雨

　北朝鮮。この国ほど、色眼鏡で見られている国もないだろう。ある人曰く、地上の楽園。またある人曰く、悪の枢軸。かけらでも政治が混じれば、あっという間にその姿を相手の望むがままに装うまっこと厄介な国。そんな現在に唯一残された秘境の真実をタブーを持たぬ元ジャンキーの筆者が暴く。正気で悟れるほど、この国の底は浅くない。

　覚醒剤常用で逮捕歴もある著者が、当時巷に出回りつつあった新種の覚醒剤「平壌ハイ」を求めて本場北朝鮮へ。という企画だったのでしょうが、いくら雪融けムードの１９９９年とは言え、ツアー旅行でそんなことができる訳もなく、ＪＡＲＯに通報したくなるほどの看板倒れです。冒頭付近ではまだ鋭い分析や胸を指す表現もありますが、後半は飽きたかヤクが切れたか、パワーダウンしてしまいます。まあ、フリーライターで鍛えた腕で、非常に読みやすい文章なので、気楽に読めるはちゃめちゃ旅行記として読めば十分元はとれるでしょう。妙に気取ったジャーナリズム精神がない分キッチュコリアの本質を楽しめるんぢゃないかと思います。
　

来世でまた会おう

　料理本と同じ位読んでて空しいのが旅行本。どんな名文家が百万言を費やそうとも伝わらないものはあります。実際食べて見なければ、その味が分からないのと同様、実際行って見なければけしてその国・土地の空気は分かりません。みなさんも若い瑞々しい感性を失わないうちに、世界の空気を感じてみて下さい。世界はあなたを待っています。なお、私は大の旅行嫌いです。

今日の一行知識

一切不純物の混じってない覚醒剤は中毒性を持たない
　煙草や酒より健康被害の少ない大麻といい、日本人は少し麻薬に神経質になり過ぎているのかもしれません。さああなたも勇気を持って、フライハイ。
　注、今回のネタ元は再犯刑務所に服役中の筋金入りのジャンキーの噂話です。実際に試して破滅しても、当方は一切責任を負いかねます。

Driver’s High

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