もう早くも二月も半ばを過ぎ、気がつけば今年もお菓子業界の陰謀に加担せずにすみました。
てなわけで最近開き直り気味の私、昨今流行のメイド喫茶な
るものに興味深々なわけなんですが、特にお勧めはここ*1
奴隷の如くに、気品溢れる彼女たちに奉仕させていただきたいです。
はやる心を抑えて冷静になってみると、男が独りでこんなとこに行くのを想像すると非常にキモい
死ねって感じ?と言うわけで、当サイト読者のお嬢様方一緒に行きませんか?お待ちしております。
ねこ大好き。
嗚呼疲れた。意外と面倒でした。思いつきで行動するのは止めた方がいいです。なんのこっちゃら分からん人は、ブックマークを消して全画面表示で多分うまくいくはずです。
さて、先日ネタを募集したところhagurebito氏よりリクエストがありました。お早いレスポンスありがとうございます。とはいえこのネタ正直守備範囲外なんで、いつもに増して適当な文章になるかと思います。更に、内容が内容だけに非常に下品なネタが頻発するので、お気をつけ下さいまし。
前説
ユーラシア大陸全土で見られるこの制度ですが、イスラムや中国などの大規模な後宮を要する文明*2で発展し、特に中国においては、政治上でも大きな役割を果たし、各王朝末期には宦官の跳梁による政治の腐敗が顕著となる。というのが一般的説明でしょうか。イスラムは完全に門外漢ですし、政治史に踏み込むと洒落にならないくらい深いので、ここでは中国の宦官の文化的側面の触りを面白おかしく紹介してみたいと思います。
宦官の歴史
まずは歴史的展開から、といっても概説書を数冊斜め読みしただけなので、ひじょーに適当です。詳しい人ツッコミよろしくお願いします。
宦官は周代にはもうすでに公式な制度として完成*3しているところからみて、中国文明の濫觴からすでに共にあったといっても過言ではないでしょう。当初は被征服民族を奴隷として用いるのに、民族浄化政策の一環として行われたのが始まりのようです。漢代になると宮刑(後述)が流行し、多くの知識人(ex.司馬遷)がこの刑に処せられ、宦官の供給源となりました。隋代に宮刑が公式には禁止されたあと、唐代に入るとその政権の多文化的性格を背景に、周辺諸国からの貢物としての宦官が増えます。ここで生まれながらの宦官の味を占めたか、次の宋代以降は志願者制が主となり、科挙とは別ルートの立身出世の道が開かれます。以降は明代で隆盛を極めるも、民国期に文明化の美名の下廃止され、現代に至ります。
宦官の生態
まずは作り方、当初は睾丸を破壊もしくは切除するだけの不完全なものが主流だったようですが、この方法では稀に生殖能力が復活するケースもあったため、明代以降は医療技術の発達に伴い陰茎ごと切断する完全除去へと発展します。具体的な方法は、根元を縛り鉈で切り落したあと、尿道がふさがるのを防ぐ為、新たな尿道が形成されるまでの一週間尿道にカテーテル(鳥の羽を使用)を通し放置というもので、プロに頼んで3ヶ月素人で半年寝たきりになるほどの荒行です。とはいえ、文化的経験の蓄積はかなりのもので、清代末期には死亡事故は一割以下の低確率(プロに要請した場合)だったそうです。
彼らの「種族」的特性は、外見は男装した女性を髣髴とさせ、性格は鷹揚で正直ながらも何処かヒステリックになるそうです。下が緩く、常に腐臭を放つという身体的欠陥を抱え、一様に身体的欠損に強いコンプレックスを抱き、外敵に対しては強い団結を見せると言う辺りに、人造種族の憐れさがにじみます。
声変わり前の少年期に去勢した者は、通貞と呼ばれ珍重され、暇を持て余した後宮の有閑マダムのいいおもちゃになっていたそうです。宦官としての出世の要件は何より美貌と人当たりの良さであり、女官に如何に気に入られるかが勝負であり教養知識はむしろ邪魔だったあたり、現在のホストを彷彿とさせます。このような人種と、勉強しかできないインテリの進士さまが仲良くできるわけもなく、官僚と宦官の対立という構造的欠陥を中国文明は最後まで克服することはできませんでした。
宮刑について
別名腐刑ともいい、生殖機能を奪う刑罰のこと。不義(婚前交渉)を犯した男女に課せられた刑で、後漢では死刑が廃止され、最高刑がこれになったこともあるそうです。男性への執行は直感的に分かりやすいのですが、女性にはどうやったかと言うと、種々説があり、宮城内に監禁という説から、某所の筋を剔去*4という説までいろいろあり、詳しくは不明です。五刑の中でも死罪に次ぐ罪がこれという辺りに、儒教が子孫繁栄をどれだけ重視していたかが分かります。
日本における宦官
いません。終わり。
というわけには行かないでしょうから、その理由でも。戦前まだ中国が支那*5と呼ばれていたころには、「このような蛮行を導入しなかったのは我らが祖先の慧眼を示すものである」という意見が支配的だったようですが、現実は単に科挙と同じで、当時の日本にこれらを導入できるだけの技術も文化的背景もなかっただけのことであり、あまり威張れることではありません。日本文化の独自性の多くと同じくこれも、山がちな島国で牧畜の発展が致命的に遅れていたことの傍証にしかならないのです。
さて日本に宦官はいませんでしたが、小規模とはいえ、後宮はあったわけで、それがどのように運営されていたかと言うと、単純な話で女性が主体となって運営していたようです。そもそも中国であそこまで宦官が発達したのは、女性の実務能力への徹底した不審があった為、日常の雑務を後宮内でこなし、なおかついらんスキャンダルを起こさない人材が希求されたからであります。御台所などと呼ばれ、しばしば家政を支配することすらあった日本のたくましい女性陣には、女々しい男共なぞ必要なかったのでしょう。
最後にとびっきり下品な話。いくら精力絶倫のお殿様といえ、悲しいかなその身は一つしかないわけで、順番待ちの間、多くの側室が如何に孤閨を慰めていたかというと、どうも自給自足が基本だったようで、あまり表沙汰にはなりませんが、いまでも多くの張型が残されています。嘘か真か、嫁入り道具の一つに張型が含まれていたという説もあります。双頭の張型も多く日本人の同性愛への寛容さが見て取れます。
まとめ
自分のなかである程度の見解がないものを文章にでっち上げるのは非常にしんどかったです。いつもにまして脈絡のない文章でしたが皆さん楽しんでいただけましたでしょうか。
「身体髪膚全てこれ父母に受く。敢えて毀傷せざるをえんや」の精神も薄れ、ファロスの価値も暴落している現在、自分の息子と自身の立身を秤にかければ、どちらが重くなるでしょうか。
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