脱積読宣言

日々の徒然に読んだ本の感想書いたり、カープの応援したり、小旅行記書いたりしてるブログです

『連合赤軍「あさま山荘」事件』

岸田首相、全国の幼稚園保育園バスの一斉点検を指示…人数確認などを調べる模様:ハムスター速報
隣接業種に従事する者としての正直な感想です。イランことをするな。個人的にはtwitterで見た「バス内を土足禁止にして乗車時に靴を預かる」ってのが画期的かつ抜本的な解決策だと思う。


 初日:広島→船の科学館→東京駅→八戸泊、2日目:八戸航空基地一般開放→八戸泊、3日目:三沢基地航空祭→浜松泊、4日目:浜松航空基地→広島。の超充実した3泊4日の一人旅。旅程を書き出すだけでも実に楽しそうです。問題はこれを行うのが御年85歳の御父上なこと。正直自分がやると考えてもそこそこ無茶な弾丸ツアーなんですが、本当にあの人体力持つんでしょうか。不安だ・・・。

比類なきこの夜怯みを知らぬ夜明け

あさま山荘事件
 昭和四十七年2月19日から2月28日にかけて、長野県北佐久郡軽井沢町にある河合楽器製作所(本社・静岡県浜松市)の保養所「浅間山荘」において連合赤軍の残党が人質をとって立てこもった事件である。
 1972.2.19日本の新左翼組織連合赤軍の残党メンバー5人が、管理人*1の妻*2(当時31歳)を人質に浅間山荘に立てこもった。山荘を包囲した警視庁機動隊及び長野県警察機動隊が人質救出作戦を行うも難航し、死者3名(機動隊員2名、民間人1名)、重軽傷者27名(機動隊員26名、報道関係者1名)を出した。10日目の2月28日に部隊が強行突入し、人質を無事救出、犯人5名は全員逮捕された。人質は219時間(約9日)監禁されており、警察が包囲する中での人質事件としては日本最長記録である。酷寒の環境における警察と犯人との攻防、血まみれで搬送される隊員、鉄球での山荘破壊など衝撃的な経過がテレビで生中継され、注目を集めた。2月28日の総世帯視聴率は調査開始以来最高の数値を記録し、18時26分(JST)には民放、日本放送協会NHK)を合わせて視聴率89.7%(ビデオリサーチ・関東地区調べ)に達した。同日のNHKの報道特別番組(9:40 - 20:20)は、平均50.8%の視聴率(ビデオリサーチ・関東地区調べ)を記録した。これは事件から50年が経過した2022年現在でも、報道特別番組の視聴率日本記録である。(wikipediaより修整引用)


 みんな大好きあさま山荘事件の実録もの。面白くならない訳のない題材を佐々淳行がいつもの名調子で描くんだからもうこれは読む前から分かる鉄板の完成度。内容はご自身の武勇伝がたりと警視庁および長野県警の奮闘記なので、犯人側の思想や心情とかは丸無視なので、そういった意味では少し重厚感には欠けるかも。ついでにいうと佐々氏の立場が「警察庁警務局監察官の警備実施及び広報担当責任者」という現地のほぼトップなので、多少の上から目線が鼻につくかなと。まあそんな細かいところは正直難癖以上の何物でもない出来栄えなので是非ご一読を。無茶苦茶読みやすいんであっという間に時間を潰せますよ。

日の出間近と沸き立つ子らのおいでおいでと呼ぶ声が

 日本のリベラリズムの命脈を完膚なきまでに叩き潰した山岳ベース事件とこのあさま山荘事件。これらのせいで、左翼=テロリスト・既知外・犯罪者の図式が日本国民の脳裏に拭い難く焼き付けられました。時々小休止はありつつも自民党一強の「独裁」政治を許してしまっているのは間違いなくこの時刻み付けられたスティグマのせいです。サヨクのみなさんのやるべきことは、自慰行為以外の何物でもないデモではなく、この既成概念の払拭だと心から思うのですがいかがでしょうか。

たむけ

たむけ

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*1:牟田郁男。

*2:牟田泰子。

ナイスネイチャ

【訃報】エリザベス女王、死去:暇つぶしニュース
ビクトリア女王が亡くなって戦争の世紀が始まったように、エリザベス女王薨去はどんな時代の始まりを告げるのでしょうか。何にせよ不世出の女帝に黙禱。


 パーソルグループのミイダスのやり口が実に悪質。ほぼほぼ詐欺じゃねえかこれ。やっぱりケツ持ちが強いとなんでも許されるんですね。さすが小泉会竹中組。

分かり切ってるから傷付かないよって背中をそっと見てた

ウマ娘

ナイスネイチャ
 下町生まれの高望みしないウマ娘。自分は脇役と考えているため、適度な期待からはやや逃げがち、そのため、いつも好走止まりである。下町育ちゆえに生活力は高く、料理や洗濯などは手が空いた時に片付ける。地元のおばちゃんやご老人に愛される名物少女である。(公式HPより修整引用)
cv.前田佳織里*1


 初めて育成した記念すべきウマ娘。初回は右も左もわからず菊花賞辺りで挫折した思い出が。地味で自己肯定感低めの幼馴染系ヒロインを彷彿とさせるキャラ造形は世界の松坂を筆頭に今でもファンを量産中。最初の育成がこの子だったおかげで今でも少しウマ娘に古のギャルゲのイメージが残っています。とは言え、シナリオも後半シニア級に入ってからは、積み上げてきた実績と周囲の期待から、矜持を持つことの意味と責任を知り、堂々とトウカイテイオーにライバル宣言をするに至る姿は涙なくては見られません。有馬記念勝利後のトウカイテイオーの「僕に勝ったんだからもっと堂々と喜べ」(大意)ってセリフも実にエモいことエモいこと。後述の実馬同様に愛されるに値するだけのバックボーンを持った魅力的な子だと思います。

実馬

ナイスネイチャ
 昭和六十三(1988)年~。性別:牡、毛色:鹿毛。父:ナイスダンサー、母:ウラカワミユキ*2、母の父ハビトニー*3。生国:日本(北海道浦河町)、生産:渡辺牧場。馬主:豊嶌正雄→豊蔦泰三*4、調教師:松永善晴*5栗東)。
 日本の競走馬、種牡馬。1990中央競馬JRA)でデビューし、'96現役を引退するまで41戦7勝の成績を残し、うち重賞を4勝。GI戦線で長らく活躍し、3着が多い「ブロンズコレクター」として人気を博した。'91-'93有馬記念では3年連続3着という記録を残した。2021.4現在、存命中のJRA重賞勝ち馬の最長寿記録(牡馬)を更新している。主戦騎手は松永昌博*6。馬名は英語で「素晴らしい素質(Nice Nature)」の意。(wikipediaより修整引用)


 いつまでも健やかに。有馬記念3年連続3着の珍記録保持者の愛すべきブロンズコレクター。当時を知らずに競争成績だけ見ると、3歳夏に大ブレイクするも以降は善戦マン止まり、6歳秋以降は掲示板にもなかなか乗れないながらも8歳まで長く現役を務めると、正直ブレイクし損ねてずるずるいった名脇役って感じなのですが、現役を知る人からの評価はすさまじく、ワイド馬券導入時のイメージキャラクターに抜擢されたり、20世紀の名馬大投票でGⅠ未勝利ながら71位に選出されるなどその人気がしのばれます。後忘れてならないのはバースデイドネーション。33歳というブロンズコレクターらしい節目の年とアプリ版ウマ娘の大ブレイク、アニメセカンドシーズンでの印象的な活躍が三位一体となって約3600万を集める大成功。しかもそれが一過性のものにとどまらず翌年もさらに数字を伸ばし5400万を集めるなどアイドルホースとしての確たる実力を感じさせます。もちろん今でも健在で重賞優勝馬の最長寿記録まだまだ長生きしてもらいたいものです。

馬名の由来

ナイスダンサー
 西暦1969~'97年。性別:牡、毛色:鹿毛。父Northern Dancer*7、母Nice Princess*8、母の父Le Beau Prince*9、生国:カナダ(オンタリオ州)、生産:ディーン・アルファンジ。馬主:トム=モートン・ハーレクインランチ、調教師:J.G.ラヴィーン(カナダ)
 カナダの競走馬。カナダ三冠の最終戦リーダーズステークスを含め重賞6勝を挙げ、1972カナダ最優秀3歳牡馬に選出されるなど活躍。同地で種牡馬となったあと'79日本へ輸出され、現地でナイスネイチャなどの活躍馬を送り出した。(wikipediaより修整引用)

nature
名、1、自然界、物質界
  2、〔人知の及ばない〕自然の力[驚異]、造物主◆【同】Mother Nature◆Natureとも表記
3、〔手付かずの〕自然◆人が立ち入らない、動植物のすみかとなる場所。
4、〔文明の影響を受けていない〕原始状態[生活]
5、《キリスト教》〔神の恵みを受ける前の人の〕自然[生まれつき]の姿
6、種類、タイプ◆ものの固有の性質で分類したもの。
7、〔人や物の〕本質、特質、本性
8、〔人の生来の〕気質、気性、性分
9、〔人や場所などの〕本物、実物
10、〔普遍的な〕人間性、人間の本質
11、〔人の体の自然な〕働き、機能◆婉曲的に排尿などの欲求を指すことがある。
英辞郎on the WEBより修整引用)


 父ナイスダンサーから「ナイス」の名を受け継ぎ、natureと合わせて「素晴らしい素質」の意とのことですが、ざっと辞書や用例を眺めた限り、和製英語解釈な気がしてなりません。natureって原義が「自然」だから、「素質」って言っても「才能」というか「本質」よりの意味になるはずなんですよね。普通「nice nature」って熟語見かけたらノータイムで「素敵な自然」って訳すよなあと小一時間。英単語でも漢字でも、自分の周りにも山ほどいますが、逐語訳を組み合わせて勝手に造語を作る奴は、もっと過去の用例出典に依拠すべきだと思うんだ。

ライバルに昇格できるって?テキト~言わないでよ

 最近右肩下がりと小ばかにされがちのウマ娘ですが、少なくない数の若年層に競馬の基礎知識を刷り込んだのは間違いなく偉大な功績だと思います。JRAもこのビッグウェーブを逃さず、ダビスタウイポス世代に続くウマ娘世代を確固たるファン層の確立に励んでもらいたいものです。その為にも社台さん金子オーナーさんご協力よろしくお願いしますね。


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*1:アミューズ所属。代表作:武田詠深(『球詠』)、双葉アリア(『アイカツスターズ!』)、桜坂しずく(『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』)他。

*2:生涯成績:9戦 3勝。父ハビトニー、母ケンマルミドリ、母の父ケンマルチカラ。主な勝鞍:チューリップ賞(1984)。主な産駒:グラールストーン・ジンシリウス・ゲッケイジュ。

*3:Habitat、母Courteous Lady、母の父Gallant Man。主な産駒:マヤノジョウオ・タガジヨオー・エイシンテンペスト

*4:父正雄。

*5:生涯成績:6776戦607勝、重賞22勝。主な管理馬:トーヨーリファールトーヨーシアトル・ポットテスコレディ。

*6:旧名:舞原昌博。栗東トレーニングセンター属調教師。騎手生涯成績:5846戦544勝、重賞25勝。調教師通算成績:3787戦321勝重賞11勝、'20成績:234戦21勝。主な勝鞍:東京大賞典(1997)・高松宮杯('94)・阪神大賞典('90)。主な管理馬:エイシンアポロン・ラプタス・マルカフェニックス

*7:生涯成績:18戦14勝、獲得賞金:580,806ドル。父Nearctic、母Natalma、母の父Native Dancer。主な勝鞍:ケンタッキーダービー(1964)・プリークネスS('64)・クイーンズプレート('64)。主な産駒:ニジンスキーノーザンテーストサドラーズウェルズ

*8:父Le Beau Prince、母Happy Night、母の父Alizier。主な産駒:ミドルマーチ・Miss Attractive。

*9:父Fontenay、母Quillerie、母の父Sultan Mahomed。主な産駒:Nuit de Folies。

横見浩彦とヘンゼルとグレーテルと飛鳥浄御原令について

【悲報】五輪開会式のAKIRA案がボツになった理由、KADOKAWAのライバル社排除が原因だった可能性…:暇つぶしニュース
ホントに野村萬斎椎名林檎コンビの開閉会式が見たかった。


 Vtuber泥沼日記。歌ってみた系は避けてたんですが、アニソンにロックにと趣味が丸かぶりの緑仙さんにおおはまり。・・・いまだったらニートやっても充実した毎日を過ごせる気がする。

君に逢う日は不思議なくらい雨が多くて

横見浩彦

横見浩彦
 昭和三十六(1961)年~。日本のトラベルライター。2005当時の日本国内のJR、私鉄の全駅訪問を達成したとされている。
 1961.11.14神奈川県に生まれる。日本大学法学部卒業。'87.1.2可部線三段峡駅にて、当時の国鉄全線の完乗を達成。'95.10.29因美線美作河井駅で、JR全4636駅(当時)訪問達成。2001『週刊ビッグコミックスピリッツ増刊IKKI*12002年1月1日号(第7号)から、漫画「鉄子の旅」連載開始、旅の案内人を務める。2006年12月号で(一旦)連載終了。'05.2.20上信電鉄上州福島駅にて、JR・私鉄全9843駅(当時)の訪問を達成。'07.9.25『横見浩彦ラジオ鉄道』(バーディ企画)が放送開始される。'08.1.1『横見とゆゆのラジオ鉄道』に改名。その後何度か改名し、'10.11元の『横見浩彦ラジオ鉄道』へ戻る。'15.3放送終了。'09.8.22近江鉄道本線ひこね芹川駅にて、通算1万駅訪問達成。月刊IKKI』2009年7月号より漫画『新・鉄子の旅』連載開始、前作同様旅の案内人を務める。2013年3月号で連載終了。’16『月刊サンデージェネックス』2016年6月号より『鉄子の旅3代目』連載開始。(wikipediaより修整引用)

 
 みんな大好き鉄子の旅の案内人。そのヲタパワー全開の良くも悪くも傍若無人なふるまいで、それを咎める菊池女史との丁々発止のやり取りが実に面白かったのですが、続編×2では漫画家との年が離れすぎてどこまでいじっていいのやらの遠慮が見え隠れしてどうしても初代の様な魅力は持てなかった印象。本業の活字連載でもパッション先行で正確性とか知識教養二の次な感があって個人的にはあまり好きなタイプの文章では。その後相方の菊池直恵も今一ぱっとしないのを見るにやはり無印鉄子の旅は奇跡のマリアージュだったんだなと改めて。

ヘンゼルとグレーテル

ヘンゼルとグレーテル
 グリム童話に収録されている作品。長く続いた飢饉で困った親が口減らしのために子捨てをする話。中世ヨーロッパの大飢饉の記憶を伝える話という見方がある。こうした飢饉の時代は16世紀末のジャガイモの耕作の始まりまで続いていた。(wikipediaより修整引用)


 有名なグリム童話の一篇。モチーフとしてはブラックラグーンの双子の様に男女の子供キャラのコンビのネーミングに頻出ですが、物語自体はじっくり読んだことないなあと思ってネットに転がっていた青空文庫で読んでみました。感想は、文章が古めかしいのは仕方ないとして、思った以上に兄貴のヘンゼルが役立たずだったのが印象的でした。パンくず撒いて帰りの道標にしたぞってドヤった直後に鳥に食われて全部なくなってて大泣きのムーブは実に芸術的。あとはお菓子の家が本当にちょっとしたフレーバーで出てくるだけなのもちょっと意外。改めて有名な昔話読み返してみると色んな発見があって面白いですね。

飛鳥浄御原令

飛鳥浄御原令
 天武十(681)年に編纂が開始され、持統三('89)年に諸司に班賜された令。22巻。
 体系的法典としては最初の令とする説、近江令に次ぐ令とする説、近江令を改訂したものとする説などがある。律については、体系的編纂は行われず唐律を準用したとする説が有力。また689以前にも、冠位や服制などに関して同令の規定が部分的に施行されていたらしい。戸令・考仕令などの編目が知られるが、全体の内容は不明の部分が多く、後の大宝令との異同についても、これを大きくみる考えと、基本的には大差ないとする見解とがある。(『岩波日本史辞典』より引用)


 個人的には墾田永年私財法に勝るとも劣らない声に出したい歴史用語日本語編の筆頭格なんですが、あまり賛同を得れた記憶がありません。やっぱり飛鳥時代知名度が・・・。そんな飛鳥浄御原令ですが、その内情はほぼ残っておらず現状は不明。天皇号の明文化、戸籍制度の原型の制定など現代まで千数百年にわたって日本のアイデンティティーを規定し続けた諸制度の淵源を持つ非常に重大な法典なので原本残っていたら・・・と歴史家としては歯噛みせざるを得ません。しかしそう考えると、持統天皇って日本史においてもっと特筆大書されるべき偉大な天皇だよなあと改めて。誰か彼女を主役に一大歴史ロマン書き上げてみませんか。

呼べば素敵なとても素敵な名前と気づいた

 古のヲタク横見浩彦が加齢とともに弱っていく様を見ていると、ヘンゼルとグレーテルの物語の様に長くそのミームを伝え続けることの難しさを感じてしまいます。そう考えると、飛鳥浄御原令で制定された天皇号や戸籍制度が未だに命脈を保ち続けていることの奇跡を寿がざるをえません。くしくも両者とも時代遅れのレッテルと共に改廃の運動が盛んですが、個人的には是非とも未来の子供たちにバトンを繋ぐべき制度だと思います。断捨離するのは簡単ですが、一度捨てたら二度と取り戻すことは叶わないんですよ。


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*1:後の『月刊IKKI

筑西市北端

【悲報】女さん「ヤンキーって生物として圧倒的に正しいよね」←10万いいねwwwwwwwwwwwwwwwwww:ハムスター速報
ホワイトカラーへの人材供給過剰が間違いなく今の日本の衰退の主因です。教養経験人脈構築にリソース投下しまくって、その上でギャンブルにならざるをえないホワイトカラー志望と、安定安心のブルーカラーとで棲み分けするのはいいことだと思います。まあそれを人は階級的断絶というのかもしれませんが


 毎年恒例1話くらいは見てみようの『仮面ライダーギーツ』。ゼロワンでの失態で光名を地に落とした高橋悠也が、鉄板の複数ライダーバトルロワイアルもので捲土重来を狙うとあって、初回はなかなか面白そうな仕上がり。願わくばこのままエグゼイドに続く名作をものにしてもらいたいものですが、さあどうなりますことやら。とりあえずしばらくは日曜早起きしてみよっと。

はっこはっこちっくんおんらのまぢだいがっぺ

筑西市
 茨城県の県西地域北部に位置する市。
 2005 1市3町が対等合併して誕生した市。生産量が県内1位である梨のほか、こだますいかやとちおとめ、米など農業が盛んである。首都圏に近く平地が広い立地を活かし複数の工業団地が造成され、関東内陸工業地域の一角を成している。北西を栃木県と接し、栃木県南部の諸都市に近いため、通勤・通学や買い物などの行動圏は比較的、茨城県内より栃木県側に向いている。中心市街地のある旧下館市は元々は城下町で、江戸時代以降に商業都市として発展。平成の大合併期までは県西地域で最大の人口を有する市であったために国や県の出先機関が多く置かれ*1県西における行政の中核となっているが、バブル崩壊より徐々に空洞化に見舞われ、現在は商業都市としての地位は失われつつある。(wikipediaより修整引用)


 色々懸案事項も片付いて少し心も落ち着いたので気持ち遠出を。あと一息で栃木の筑西市の北端目指して、取手から関東鉄道常総線真岡鉄道に揺られるローカル鉄道の旅を堪能。最寄り駅の久下田駅を降りて旧道を出てでこ歩いているうちは関東平野北部特有の視界いっぱいに広がる田園風景を愛でる余裕もあったのですが、問題はメインストリートと思しき幹線道路に出てから。そこにあったのはシャッター通りと半廃墟の立ち並ぶ廃れさびれた地方都市の末路。数十年後には日本全国がこの姿をさらすのかと思うと、地元の方には申し訳ございませんが暗澹たる気持ちを抑えきれない小旅行でした。

ちっくんちっくんちくせいおめらもこーよ

 あいにく曇りでガスっててその威容を拝むことはかないませんでしたが、筑波山がどんと鎮座まします風景は人生観に影響与えるだろうなあとしみじみ。山と海に挟まれた狭隘地に生まれ育った身としては正直全く想像できません。こういったことに思いをはせるきっかけになるだけでも旅する意味はあるのかもしれませんね。


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*1:平成の大合併以降は県西で最大の人口を擁する市は古河市となっている

『敗者の条件~戦国時代を考える』

BUMP : ハムスター速報
介護施設に慰問に来た中学生たちがカラオケ促されて、自分の知ってる精一杯古い歌として唄ったのが「YAH YAH YAH」とかの自分世代の直撃ソングだった時のショックたるや。


 Vtuberにはまって早一か月。幸いゲーム配信に全くはまらなかったのでスパチャ等での濫費は避けられてるんですが、代わりに無限に時間が溶けていきます。まあそれで主に犠牲になってるのがTVとか漫画とかだからまいっか。

もうどこにも行けやしないのに夢見ておやすみ

 斎藤道三・斎藤義竜・織田信雄織田信孝・イル=モロ・サヴォナローラ佐々成政滝川一益蒲生氏郷高山右近ヴァレンシュタイン千利休・ルクレツィア・武田信玄武田勝頼松永久秀黒田孝高。戦国時代とルネッサンスを駆け抜けた敗者たちの物語


 傑作『アーロン収容所』で名を馳せる会田雄次の歴史エッセイ。かなり期待して読み始めたんですが、その感想は正直・・・。確かに面白いし読みやすいんですが、上っ面を滑るエピソードの紹介に終始していて読みごたえには徹底的に欠きます。テーマの戦国時代とルネッサンス期ってなんだか似てるよねってのも正直だからどうしたと。まあその分リーダビリティは間違いなく特級品ですので、頭を使わない気楽な暇つぶしのお供にどうぞ。

また踊り踊り出す明日に出会うためにさよなら

 理系とか美術とかの軽い紹介エッセイは大好物なんですが、こと歴史ものになるとどうしても偏狭になってしまう自分がいます。きっと理系や芸術畑の方は同じことを思ってるんでしょうね。入門書と専門書のすみわけはとっても大事です。


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ライスシャワー

米アカデミー賞、ポリコレポイント稼がないと評価されないポリコレ賞と化す模様wwwwwwwwwwww:ハムスター速報
正直SF業界もこれ笑えないレベルになってきてるんですよね。数十年後には禁酒法並みに指さして嗤われるの間違いなしの愚行ですが、同時代を生きる人間はたまったもんじゃないなあ。


 見取り図の是非一度劇場への呼びかけに影響されてついにルミネtheよしもとデビュー。夏休み真っただ中だったのもあって思った以上に家族連れが多くアウェー感は少な目。非常にリーズナブルで楽しかったので今後都心で時間あってチケット取れたら普通にまた行く気がします。個別の感想は以下箇条書き

  • アインシュタイン:想像の10倍くらい稲田がキモくて河井がカッコよかった。しかし、稲田のブスネタにおんぶにだっこで今後のポリコレ警察の取り締まりから逃げ切れるのか心配になりました。
  • そいつどいつ:どこまででも取り立てにくる借金取りって一ネタを上手く転がしてエスカレートさせてて良かった
  • 中川家:何やっても面白い安心感たるや
  • コットン:清純なお嬢さんが実はヘビースモーカーってありがちなネタを上手くまとめてたなと。
  • ビスケットブラザーズ:凶悪なビジュアルで繰り広げられる謎の感動すら覚える熱いストーリー。一発でファンになりました
  • オズワルド:前のネタとの落差たるや。それでも結構あっさり、自分のしっとりとしたフィールドに持ち込んでたのは流石だなと
  • 集団コント:次長課長の河本の回しの巧さとはんにゃ金田の謎の華に感心。しかしみんな歌やボイスパーカッション上手いなあ
  • 佐久間一行:シュールなスロースタートで一瞬ハズレかと思いかけましたが、畳みかける様な展開で最後にはファンになりました
  • レギュラー:あるある探険隊はもはや伝統芸能。がっつり客いじりもしてて流石営業慣れしてるなあと。
  • まとめ一切ハズレなしの大当たり。なかでも特にビスケットブラザーズ佐久間一行・オズワルドが面白かった

いつかあなたのように誰かのことを照らせる人になりたいだけ

ウマ娘

ライスシャワー
 周りで起きる不幸はすべて自分のせいと思い込んでいる、臆病で弱気なウマ娘。実際は単に間が悪いだけだが、完全にジンクス化していて、どうにか拭おうとしている。趣味は絵本を読むことで、とくにお気に入りの本は「しあわせの青いバラ」。(公式キャラ紹介から引用)
cv.石見舞菜香*1


 ゴールドシップナイスネイチャと並んで、アプリリリース直後の覇権的人気を支えた立役者。男女を問わず推しキャラ聞いたらこの子答えるのが一番安牌になってた時期があった気がします。キャラデザ:「中二病陰キャ」⇒アニメ「ヒールの汚名に負けず勝利に向かって食らいつく芯の強いタフガール」⇒アプリ「あざとい妹キャラ」とコロコロ印象の変わったお方。個人的にはリアル妹持ちの為、アプリの「お兄様」はどうも違和感嫌悪感が先に立っちゃって。シナリオは絶対王者×2を長距離で撃破しなきゃあいけないという制約上屈指の難易度。それでいて無事育ててもそこまで強くないのも涙。アニメ的なキャラでアプリでも育成してみたかったなあと。

原作

ライスシャワー
 平成元(1989)~平成七('95)年。品種:サラブレッド、性別:牡、毛色:黒鹿毛。父リアルシャダイ*2、母ライラックポイント*3、母の父マルゼンスキー*4。生国:日本(北海道登別市)、生産者:ユートピア牧場。馬主:栗林英雄*5、調教師:飯塚好次*6美浦)。
 日本の競走馬。菊花賞(1992)、天皇賞('93春・'95春)と中央競馬の長距離GI競走に優勝した。菊花賞ではミホノブルボン*7のクラシック三冠制覇を、'93天皇賞(春)ではメジロマックイーン*8の同競走三連覇をそれぞれレコードタイム(当時)で阻止したことから「関東の刺客」「黒い刺客」「レコードブレイカー」の異名を取った。その後低迷期を迎えるも、'95天皇賞(春)で優勝し復活を果たす。しかし、続いて出走した宝塚記念の競走中に骨折、予後不良と診断され安楽死となった。'95JRA賞特別賞を受賞。主戦騎手は的場均*9。 (wikipediaより修整引用)


 サイレンススズカと並ぶ90年代競馬の悲劇の象徴。ウマ娘始める前から、宝塚記念での凄絶な殉職シーンはうっすら知ってました。その馬生は、非常に小さい馬体であまり期待されてなかったものの、従順な性格からハードな調教を受入れステイヤーとして大成。菊花賞ミホノブルボンの無敗の三冠を、春天メジロマックイーンの三連覇を阻止するなど、そらヒール扱いもされるわという戦績。「極限までそぎ落とした体に鬼が宿る」とまで形容された無理な調教が祟ってか春天後スランプ⇒故障のコンボで種牡馬入りが模索されるも、今につながるステイヤー軽視の風潮が祟って頓挫。復帰後無事庭の京都で春天を制し、同じく京都開催*10宝塚記念で悲願の中距離GⅠの栄冠を目指しますが、第三コーナーでついに限界を迎え、左前脚粉砕骨折でもんどり打って転げる大惨事。馬運車に乗せることすらできずその場で安楽死の処置は衝撃映像として何度か見た覚えがあります。明らかに無理な調教とレース選択が招いた人災。このような悲劇が今後繰り返されないことを一競馬ファンとして強く望みます。

馬名の由来

ライスシャワー
 キリスト教式が終わった後、新郎新婦の退場の際に、祝福の意味合いを込めて新郎新婦に参列者が米を振り掛ける。なお、ホテルや結婚式場のチャペルでは、掃除をする手間などを考えて、チュールに包んだ米を使うことが多い。
米は豊穣や繁栄を象徴するもの。それを新郎新婦に振り掛けることで、ふたりの幸せを願う。 (ゼクシィウエディング用語集より修整引用)


 結婚式での定番イベント・・・なはずなんですが、そもそも友人連でキリスト教式の結婚式挙げた奴がいないので地味に体験したことがありません。堀江由衣の「Happy happy*rice shower」なんかみたいにJ-popの歌詞でよく見る気がいたします。日本人としてはお米を粗末にするなって感情が先立つんで多分それが今一日本で定着しなかった理由でしょうね。

声にならずに消えた想い詰め込んで

 厳しい訓練を耐えて限界ギリギリのピーキーな調整で一度限りの奇跡のパフォーマンスをたたき出す。ってのは男の子の夢ですが、現実にはそれを口実に繰り広げられるパワハラや虐待のなんと多いことか。勉強もスポーツも楽しんで継続的に続けなければ全く意味がありません。一時の苦痛に耐えて・・・なんて言っても最高峰の頂で待つのは「それが人生の一部になってて毎日それだけやって過ごせたら幸せ」って狂人どもなんですから。


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*1:ラクーンドッグ所属。代表作:本田透(『フルーツバスケット』)、マキア(『さよならの朝に約束の花をかざろう』)、南波瑞穂(『波よ聞いてくれ』)他。

*2:生涯成績:8戦2勝、獲得賞金:91万1400フラン。父Roberto、母Desert Vixen、母の父In Reality。主な勝鞍:ドーヴィル大賞典(1982)。主な産駒:シャダイカグライブキマイカグラムッシュシェクル

*3:生涯成績:39戦4勝、獲得賞金:290万円。父マルゼンスキー、母クリカツラ、母の父ティエポロ。主な勝鞍:大日岳特別(1983)。主な産駒:ライラックスマイル・クリダリア・ラベンダーポイント。

*4:生涯成績:8戦8勝、獲得賞金:7660万1000円。父Nijinsky、母シル、母の父Buckpasser。主な勝鞍:朝日杯3歳S(1976)。主な産駒:サクラチヨノオースズカコバンレオダーバン

*5:主な所有馬:カツエース・ナイトペンダス・マロングラッセ

*6:通算成績:4961戦398勝。主な管理馬:カシマウイング・カシマキング・デビスシロー。

*7:生涯成績:8戦7勝、獲得賞金:5億2596万9800円。父マグニテュード、母カツミエコー、母の父シャレー。主な勝鞍:東京優駿(1992)・皐月賞('92)・朝日杯3歳S('91)。主な産駒:メモリーブロンコ・メモリーフォーラム・ミヤシロブルボン。

*8:生涯成績:21戦12勝、獲得賞金:10億1465万7700円。父メジロティターン、母メジロオーロラ、母の父リマンド。主な勝鞍:天皇賞('91春・'92春)・菊花賞('90)・宝塚記念('93)他。主な産駒:ヤマニンメルベイユディアジーナ・ツジノワンダー。

*9:美浦トレーニングセンター属調教師。通算騎手成績:12387戦1454勝、重賞68勝。通算調教師成績:3605戦184勝。2021年調教師成績:177戦3勝。主な勝鞍:有馬記念(1998)・天皇賞('93春・'95春)・菊花賞('92)。主な管理馬:ガンジス・サトノスティング・ダイワジャンヌ。

*10:阪神大震災の為阪神競馬場から代替開催

『従軍慰安婦』

立憲民主党も枝野幸男はじめ14人が壺と関係「旧統一教会の関係と認識していなかった」:ハムスター速報
相変わらずのブーメラン芸は健在。もはや伝統芸能です。


 世の中声を荒げればそれで押し通せるって人意外と多いんだなあとちょっとびっくり。恫喝は他に対抗手段ない時の苦肉の策でしかないってのは少し人生経験積めばわかりそうなものなんですが。

北は青森から南は沖縄売られ買われて今日も旅行く

日本の慰安婦
 旧日本軍の慰安婦、いわゆる従軍慰安婦。「慰安」とは、一般に「心をなぐさめ、労をねぎらうこと。また、そのような事柄」「日頃の労をねぎらって楽しませること」を意味し、慰安婦とは「戦地で将兵の性の相手をする女性」という意味である。
 国家による管理売春は公娼制度といい、慰安婦慰安所公娼制の一種と考えられている。軍人に対し売春を行っていた婦女は日本に限らず、米国、韓国、ドイツ、フランスなど多くの国で存在していた。日本では慰安婦制度を作った軍と委託していた民間業者との関係性や制度の管理・運営、慰安婦たちの置かれた環境や境遇や報酬体制、また強制連行や強制性の有無、占領現地の軍政下の慰安所に於ける慰安婦の扱いなど多岐に渡って研究されている。(wikipediaより修整引用)


 最近左巻きの人と接する機会が多かったので思い立って再読。感想は当時と変わらず、丁寧な史料収集のなされた真面目な研究が、根底を流れる思想の為に思いっきり歪められてて正直見るに堪えないなあと。史料収集に関しては間違いなく一級品なので今後社会史として「戦時下における広義の公娼制度について」なんて研究する人にとっては必読なんではないでしょうか。左右どっちかのケツ持ちなしにそんな危ない橋渡れる人がいるかどうかは果てしなく疑問ですが。

違うお国訛りで慰め合いながら

 最近話題のAV新法問題にも通じる差別感情として、この本で語られる「その女性の前に労働者、専門職、自営業など自由な職業選択の道が開かれているとすれば、慰安婦となる道を選ぶ女性がいるはずはないからである。たとえ本人が、自由意思でその道を選んだようにみえるときでも、実は、植民地支配、貧困、失業など何らかの強制の結果なのだ」という強い偏見こそが、すべての諸悪の根源な気がします。こう信じ切ってる人と自身の仕事に多少なりともプライド持ってる人とが話噛み合うはずねーよなあと。


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